がんの罹患数、死亡率の年次推移について

こんばんわ!

cancer rehabilitation blogを書いている作業療法士の三浦と申します。

本日は現在のがんの罹患数、その他の疾患(心臓、脳、整形)とがんの死亡率の年次推移について書いていこうと思います。

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まず、現在がんは年間約100万人ががんを発症するといわれています。

そして2人に1人ががんになる時代と言われています。

 

そして次に、各疾患別の死亡率の年次推移についてグラフを元に説明していきます。

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 まずはこちらのグラフですが、他疾患に比べ、がんで亡くなってしまう事が圧倒的に多い事がわかります。1900年代から見ても右上がりで増えてきている事がわかります。

それに比べて脳血管疾患での死亡率に関しては減少を認めています。なぜかというと、1900年代よりもよりよい薬の開発が進んでいるからです。特にわかりやすい例では、脳出血に関しては、素晴らしい降圧剤の開発が進み、出血する前に降圧剤でコントロールされるようになった事が死亡率の減少に繋がっている事が考えられます。

 薬の開発が進み、より良い治療が受けられるようになった事で死亡率は減少していますが、がんに関しては早期に見つからない限りは根治は難しい現状です。

 そして、がんは慢性疾患であり、「がんと闘う時代」から「がんと共に生きる、働く」時代となりました。

 

 長期的にがんと付き合っていくためにも、多方面からの介入が必要になります。例えば筋力、体力維持、精神的安定、職場との仕事量の調整、環境調整、家族指導など挙げるときりがないくらいたくさんあります。これらに対してリハビリテーションはどのように介入していく事が重要なのかを検討し、学会や論文等で発表しエビデンスの構築を図っていく必要があると思います。

 

 

 私はがん領域に関わってまだ1年しか経過していませんが、がんリハビリテーションによって患者様の予後の延長や最後の希望をかなえられるなど医学的知識に基づいて証明していけるよう日々精進していきたいと思っています。

 

今日はここまでで終わります!!

次回から本格的にリハビリテーション介入時の注意点(化学療法、放射線治療)について書いていこうと思います。

 

ありがとうございました。